35歳でスキルス胃がんになった。その後。

35歳でスキルス胃がんになりました。抗ガン剤TS-1の副作用により涙道が閉鎖し、常に涙が目からあふれ出ている状態です。

胃カメラは痛い、苦しいという先入観|鎮静剤のメリット・デメリット

手術から丸2年が経ち、現在3年目に突入しています。

術後の病理検査における確定診断について

www.will-survive.life

現在の体調についてはこちらに詳しく書いています。

www.will-survive.life

2年ぶり胃・大腸の内視鏡検査

2年ぶりに胃と大腸の内視鏡検査を受けてきました。

前回受けたのは、2015年12月の手術前のこと。
3週間という短期間の中で、胃カメラ3回(経鼻内視鏡を1回、経口内内視鏡を2回)、大腸カメラ1回というハードスケジュールをこなしました。

胃や大腸の内視鏡検査というと、数ある検査のなかでも、かなり精神的なハードルが高い部類にはいると思いますが、鎮静剤という魔法をかけてもらった私は「痛み」も「苦しみ」もなく検査を受けることができました。

そのときの経験をまとめて書いてみます。

内視鏡検査での鎮静剤のメリット

鎮静剤を使うことのメリットは「眠っている間にすべてが終了していること」が一番のメリットだと思います。

経鼻内視鏡検査をしたときは、医師がモニターを見て説明しながら検査が進んでいきましたが、正直痛みが辛すぎて、医師の説明など耳にほとんど入りませんでした。とりあえず「はい。はい。」と相槌を打つだけ。「モニターで見てみてください」と言われても、鼻の奥のツーンとした激しい痛みで、ほとんど見ることもできず…「意識がなくなるのが怖い」という人もいるかと思いますが、私は意識がある方が怖いです…

www.will-survive.life

あとは胃のひだを十分に広げて検査ができる、患者が苦しまない分、隅々まで時間をかけて検査ができるというメリットもあるようです。

内視鏡検査での鎮静剤のデメリット

鎮静剤の効き方は個人差が大きいです。
若い人ほど効きにくいと言われました。

私の通っている病院では、検査後、目が覚めるまではベットで横になり、目が覚めるとイスに座らせられ、「大丈夫そうだな」と看護師が判断すると、検査室の端から端まで歩かされ、フラフラしていなければ、着替えをしてよいということになります。

鎮静剤の量にもよりますが、鎮静剤の量が「3」にされたときは(医師と看護師の会話で鎮静剤の量がなんとなくわかってきた)、検査後にすぐぱっちり目が覚めました。頭もボーっとすることなく、クリアな感じです。そして、立ち上がってすぐに真っすぐ歩けましたし、その後の記憶も完璧に残っています。

しかし、「4」にされたときは、目が覚めても、頭がボーっとする感じが残りました。その後、フラフラせずに歩けるまで回復して、「ちょっとボーっとするけど、自分は大丈夫。覚醒した。」とまで思ったのですが、実は更衣室のロッカーを開けたことも着替えたことも、夫に預けていた結婚指輪をはめ直したことも、今となっては全く思い出せません…記憶が断片的に残っているだけです。

そんなこともあるので、病院からは鎮静剤の効き目が切れたあとも、その日一日は乗り物の運転は禁止されます。
付き添いの人がいるかどうかということも、何度も確認されるので、可能であれば付き添いの人がいると安心だと思います。

鎮静剤が効かないとき

先述した通り、私は2015年に3週間という短期間で3回もの鎮静剤を使用した内視鏡検査を受けました。
特に2回目と3回目は1日だけ空けての検査だったので、そのせいか3回目の検査での鎮静剤の効きが悪くなっていました。
(頭痛薬を飲み過ぎると効かなくなると同じ理屈ですかね?)

意識がぼんやりと残った状態で検査が始まり、大腸の曲がり角をカメラが通過するたびに感じる強い痛み。
なにせ初めての大腸カメラだったので、こんなに痛いものなのかとひたすら我慢するしかありませんでしたが、つい先日、大腸カメラ検査を受けたときは、鎮静剤がよく効いていたため、なんの痛みも苦しみもなく、寝ている間にすべてが終了していました。

前回のこともあったので、検査を受ける前には担当の看護師さんに「鎮静剤の量を状況を見て増やしてほしい」という話をしました。
内視鏡の担当の医師にもその旨がきちんと伝わったようで「30代くらいまでの人には効きにくいことがあるんですよー」と話しかけられたあと、「じゃあ、5で。(←鎮静剤の量)」いや…4でいいかな。」と鎮静剤を増やしてもらえました。

鎮静剤の効き目には個人差があるので、以前使ったときにどうだったのかということを伝えておけば、私が通っている病院では臨機応変に対応してもらえるようです。

鎮静剤でも取り除けないもの

鎮静剤では「痛み」や「苦しみ」は取り除けますが「怖い」という気持ちは取り除けません。
これは何度経験しても同じことで、検査室に横たわってしまえば、まな板の上の鯉として腹をくくることができますが、そこに行きつくまではどうしてもグズグズしたり、イラついたりしてしまいます。

先日、スキルス胃がんになった同世代の方のブログを読みました。
1年前に胃カメラを受けて異常なしだったのに、1年後再度胃カメラをしたらステージ4になっていたとのこと。

私の場合はスキルスといっても広義の意味で、正確には低分化型なので誰が見てもすぐにがんだと分かったのですが、母の場合は本当に分かりにくい状態でした。

「運が良かった」とか「奇跡」とか、人生の分岐点をそういう言葉で表現するのは大っ嫌いですが、でも「見つかる人」「見つからない人」の分かれ目って、本当に理不尽で説明がつかないことばかりだと思います。

しかも、せっかく検査を受けても、がんを見逃してしまう医者も少なくないという恐ろしさ…
どれだけ検査結果を信用していいのかという面でも色んな葛藤が生まれます。

でも、やっぱり検査を受けること以外に安心を得る方法はないから、これからも「怖い」という気持ちを抱えながらも、私は検査を受け続けなければいけないのだと思います。