35歳でスキルス胃がんになった。その後。

35歳でスキルス胃がんになりました。抗ガン剤TS-1の副作用により涙道が閉鎖し、常に涙が目からあふれ出ている状態です。

ダメ主婦だな…と思う瞬間

せっかく夫のお給料が入ったのに、住宅ローンやクレジットカードの支払いを済ませると、ほとんど口座からお金が消えてしまう。
先月末には自動車税と固定資産税(分割分)も支払い、5万円がふっとんだ。さらにお祝い事の出費で3万円。

今月の生活費分の現金が残らず、仕方がないからまたクレジットカードでお支払い。
結局、支払うべきものを先延ばしにしているだけなのに。
無限ループにはまってしまった。

お金の管理は得意だと思っていた

大学生時代は親から仕送りをもらい、加えてアルバイトで8万円くらい稼いでいたので、学生にしては余裕のある生活だった。でも海外留学したかったので、バイト代はすべて貯金していた。

社会人になってからも、高い化粧品やブランド物にはまることなく、かなり堅実なお金の使い方をしてきたと思う。年収500万円弱で家賃75000円のマンションに一人暮らしをしていたが、年間で100万円くらいは貯金できていた。

結婚してからは、私はフルの仕事を辞め、夫のお給料だけの生活だったから、正直そんなに余裕がある暮らしではなかった。
それでも頑張ってわずかながらの貯金はできていたが、独身時代と比べて生活レベルを下げたからようやく貯金ができているような状態だった。


がんになって一変した生活

2015年11月にがんを告知されて、そこから私は半ば自暴自棄になってお金を使うようになってしまった。
がん保険の保険金が入ったことも気を大きくさせ、この世に対する未練を断ち切るために、欲しいと思ったものすべてを手に入れなきゃと躍起になっていた。

クレジットカードの明細も銀行口座の残高も見ることはない生活。
食べ物は高いけど良いものを選び、黒ずんだ顔色や顔中に出たシミを消すために高い化粧品に手を出した。げっそりと病的に痩せた身体を隠すために、服、カバン、アクセサリーは欲しいものを欲しいだけ買った。
最後になるかもしれないと思って、夫と沖縄に旅行をした。クラブフロアに泊まり、総額50万円近く使った。

それで心が満たされていたかと問われれば、イエス
これも現実逃避の一種だったとは思うが、欲しいもの、行きたいところを物色していたときはすべてを忘れられた。

それと爽快感みたいなものもあった。
自分の思い通りにコントロールできることは唯一、お金で買えるものだけだとそのとき初めて気づいた。

夫はそんな私を温かい目で見てくれた。
どれにしようか迷っているときは「一番いいのを選んだら」と言ってくれたのは嬉しかった。

だけど、そんな夫の金銭感覚も次第にほ崩壊していった。
私の物欲に触発され、夫も我慢していた欲しいものを躊躇なく買うようになった。

夫も辛いんだな…と私は静観していた。


目が覚めたとき

やっと今年に入って目が覚めた。

がん保険で残高は増えたはずの銀行口座の数字は大きく目減りしていた。
クレジットカードの明細を見てみたら、先月も今月も請求額は30万円を超えていた。
さすがに夫も焦り、大きな買い物はしなくなった。

だが、やはり前のような生活には戻れない。
今、我慢して節約することに意味を見いだせない。「将来のためにお金を貯めること」にまだ強いモチベーションを保てないのだ。
「私に将来はあるのかな?」そう思うと、すべての思考がストップしてしまう。

4月から始めた家計簿も、あまりの出費の多さにストレス過剰になりそうで途中で挫折してしまった。
まともに家計管理さえできなくなったダメ主婦っぷりに自分でも呆れている。

同世代の人たちの家計管理のブログを読んでみたら、未来が溢れていた。
「この人たちは5年後、10年後が当たり前のようにあると信じて生きているんだな」と思うと、かつての自分を見るようで、その無邪気さが羨ましくなった。

「今を生きること」と「未来を見据えること」私にはどちらが大切ですか?
答えはなかなか見つからない。


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