35歳でスキルス胃がんになった。その後。

35歳でスキルス胃がんになりました。抗ガン剤TS-1の副作用により涙道が閉鎖し、常に涙が目からあふれ出ている状態です。

癌は遺伝する② | まさにがん家系。 ほぼ家族全員、がんになる

なぜ私の家族はこんなにもがんに罹患してしまうのか。

実は父も60代前半で、そして姉も30代後半でがんになっている。
何のがんに罹患したかはこれ以上個人(家族)情報を晒すのが怖いので伏せたいと思うが、父は男性特有のがん、姉は婦人科系のがんとだけ記しておく。
手術をしてがんを取り除き(姉は周辺臓器も合わせて摘出)、2人とも5年以上再発も転移もないから、もう完治したと言ってもいいだろう。

3人に1人はがんで亡くなる時代だといわれて久しいが、それにしても5人家族のうち4人ががんに罹患するというのは確率が高すぎる。


家族について


私の家族について少し書いてみようと思う。

私は3人兄弟の末っ子として生まれた。
上2人とは年齢が非常に離れていたため、兄弟喧嘩などしたことはない。
高校卒業後は2人とも親元を離れて進学したので、実質一緒に暮らした期間は短い。私は一人っ子のような感じで育てられた。

末っ子ということで、初めての子供のように神経質な子育てではなかったと思う。規則正しい生活をすること、毎日勉強する習慣を持つことなど、基本的な生活態度に関しては厳しかったが、それ以外は割と自由だった。子供にプレッシャーをかけることなく、その時々で子供がやりたいことを熱心にサポートしてくれる親だった。

母は非常に明るく社交的で、特に子供が好きな人もある。当時「鍵っこ」と呼ばれた共働きの家の子供たちを集めて、放課後に春はお花見、夏はスイカ割り、秋は焼き芋、冬はかまくらを作り、一緒に楽しんでいた。同級生には「◯〇ちゃん(私)のお母さんって面白くていいね」と何度も言われて誇らしかった。

加えて母は何十年も民生委員をしていて、生活保護を受給していて困っている家庭には、お米や家庭菜園の野菜を持っていってあげていた。(父も了承のもと)お金を貸したことも何度もあった。母子家庭、障害児を抱えている家庭、要介護の老人を抱えている家庭がきちんと社会保障を受けられるように、一緒に役所にいって掛け合ってあげていた。困っている人を見ると放って置けない性格だ。

父は非常に仕事熱心な人だった。仕事が休みの土日も、昇進試験のために自室にこもり勉強している姿を覚えている。
勉強には厳しく、私が試験でケアレスミスをすると、「もう二度と同じ間違いをしないように、どうしてミスしてしまったのか今きちんと考えなさい」といつも言われた。ただ、夏休みや冬休みなどには海や山へのレジャーに必ず連れて行ってくれる優しい父でもあった。しかし、母に言わせると、父は全く子育てには関心がなかったと言う。子供を連れて遊びに行くのも、半分父自身が遊びたいからだと言っていた。今で言う、母のワンオペ育児だった。

定年退職後は、そんな父が子供を溺愛するようになった。私はすでに20歳を超えていたので、その父の変わりようには驚いた。今でもハートの絵文字がたっぷり入ったメールが送られてくる。


私の家族に対する夫の視点から気づくこと

初めて私の家族に会った後、夫は「上品な人たちだね」と言った。相手のことを思いやり、相手の気持ちも最大限に尊重する、ポジティブに物事を考え、愚痴や他人の悪口は言わない、人当たりが良く、悪く言う人はいない。そんな家族に見えたようだ。

確かに、家族同士、意見を戦わせた事はあっただろうか。頭ごなしに相手を否定したり、口悪く罵ったりしたことはあっただろうか。もちろん父と母の夫婦としての痴話げんかはあったと思うが、家族単位で見るとそういった諍いがあったことは記憶にない。お互いの核心部分には触れず、表面的な言葉のやり取りが家族の対話の主流だった。
また、家族同士が丁寧語のような、敬語のような口調で話すことにも夫は驚いていた。私は世の中の家族はそんなもんだと思っていたが、夫の家族と比較すると全く違うことに気がついた。

表面的には何も波風の立たない家族だ。

言いたいことがあってもぐっと飲み込んで、自分を押し殺すことを選んでしまう、そんな気質が共通点だ。ただ、それぞれの心の内側では、いろんなことを思い悩み、抱え込んでしまうことが多い家族だったように思う。

「こんな風に言ったら、相手はどんな風に受け取るだろう」そんなことばかり考え、言葉を選んでいた。
私も知らず知らずのうちに、夫に対してそんな風に接していた。本心を押し殺し、本来ならばありのままの姿をさらけだせるはずの家族にさえ【自分がどうみられるか】そこに焦点を当ててしまっていた。


がんになりやすい性格

不摂生な生活、乱れた食事内容が私たち家族のがんを引き起こした原因と考えるのはどうも腑に落ちない。
ちょうどそのとき、食事療法をしようと何冊か買った本の中に、興味深い記述を見つけた。


がんの芽をつむにんじんジュース健康法

ステージ4の末期の大腸がんを完治させた医師が、自身の体験談とがん予防のための健康法について書いた本である。その中に、がん患者に共通する行動や心理反応パターンを統計的に割り出し、「がんになりやすい人、がんになりにくい人」の特徴について記載している部分がある。

自分の感情を抑え、周囲に合わせることを優先する性格は、社会的にみて価値があります。ただ、その傾向が強すぎると、ストレスをためてしまい免疫力を低下させてしまいます。ですから、自分を縛りつけていないか、まずはよく自分を観察してみましょう。  ~(中略)~  なるべく感情を表に出すようにしたリ、悩みを自分だけで抱え込んでしないよう、多少は開き直るくらいの気構えを持ってはどうでしょう。人の評価を無視するくらいの強さも、ときには必要ですね。

笑ってしまうくらい私そのものだった。

結婚したら、子供を産まなきゃ。孫の顔を見せるのが親孝行なんだ。親を喜ばすこともできないのはダメな人間だから。親孝行できない不妊の私は親不幸だ。人の親にならないと人間的に成長できないんだ。一生、未熟な人間という評価しかされないんだ。

不妊の苦しみは誰にも言えなかった。夫にさえも。
今思う。悲しみをぶつけておけばよかったと。


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