35歳でスキルス胃がんになった。その後。

結婚後、不妊に悩み、病院での治療を決心した矢先、35歳でスキルス胃がんになりました。TS-1の副作用により涙道が閉鎖し、常に涙が目からあふれ出ている状態です。

がん患者と妊活

2015年、不妊治療を始めようと思った矢先、がんが発覚した。
不運なタイミングだった。

夫の気持ち

私に対しても、飼っている犬に対しても非常に愛情深く接してくれる。器用な人ではないが、裏表がない性格で、責任感も強く信頼できる人だ。

夫は子供が欲しいと思っているのだろうか。

実はがんが発覚してから、子供に関する話は全くしていない。それどころではなかったと言うのが正直な事情だが、私がわざとそれを話題に出す事は避けていたというのも事実だ。もちろん夫からそれを話題に出すこともない。

夫と出会って10年近く経つ。彼がどんな人かは十分理解している。
「子供がいてもいなくてもどっちでも良い」と言うのが彼のスタンスだと私は思っている。

夫にとっての最優先順位は、私の意思を尊重することにある。私が欲しいと言えば協力するし、欲しくないと言えばそれで良いと思うはずだ。

ただこれも推測の域を出ない。
きちんと話し合うべきことなのか私は未だに迷っている。


周りの人たち

がんになる前も、なった後も、一度も子供の催促をされたことはない。両親、義両親を筆頭に、友人、周囲の人たちが極めてディーセントな人たちで本当に幸せな事だと思う。だから、病院の廊下で見知らぬ高齢のご婦人にあんなことを尋ねられたのが、すごく癇に障って引きずってしまった。

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ただ、義父は毎年お正月にはうちの犬にまでお年玉を用意してくれる。ありがたいことだが、やはりちょっと心が痛くなる。

妊活中、自分を苦しめていたのは自分自身の思考のせいだ。
一度こうと決めたら、上手くいかなくてもなかなか方向転換できない。周りのせいにはできず、すべて自分が悪いかのように思ってしまう。自分の中にすべてを抱え込み、どんどんストレスを貯めこんでしまっていた。

せっかく周りの人に恵まれているのだから、そういう自分で自分を追いつめる癖はなくしていこうと思っている。

私の気持ち

最終的な決定権はわたしにあると思う。

手術で悪いところは一応すべて取り除いたし、抗がん剤で1年間残ったっがん細胞を叩くという治療もした。再発・転移がこのままなければ、私の未来は思ったよりも長く続くかもしれない。

医師からはTS-1を服用している1年間は妊娠はしないでくださいと言われていたが、それ以降の制限は受けていない。今は服用をやめて4ヶ月が過ぎた。体に残る副作用も今はわずかだ。術後、不安定だった生理周期も整いつつある。妊活を始めようと思えば始められるタイミングである。


ただ、今の心境から言うと、全くノリ気ではない。

病院に通いながらの妊活になるはずだか、たくさんの検査をし、何度も病院に通い、生理がくるたびに落ち込む生活にはうんざり…というのが正直な気持ち。
運よく妊娠できたとしても、高齢出産というリスク。抗がん剤で痛めつけられた身体から、どんな子供が生まれてくるのか…ガラガラポンの状態。こちらの努力でどうにかなる問題ではない。妊娠・出産に関して、ネガティブに考えるとキリがないが、ポジティブに考えようとする熱量は自分自身にない気がする。

「なしよりのなし」というのが今の結論である。

これから変わってくるかもしれないが、親が心身ともに健康な状態で子供を迎え入れるのが一番だと思う。今の私には明らかにそれが難しい。あとから後悔しないかな?というのが今一番頭の中によぎることだが、私の人生、多くのことを望まないほうがいい気がする。まずは自分を自分で幸せにできるようになること、自分の人生を好きになれるようにすることの方が大事だと思っている。



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