35歳でスキルス胃がんになった。その後。

結婚後、不妊に悩み、病院での治療を決心した矢先、35歳でスキルス胃がんになりました。TS-1の副作用により涙道が閉鎖し、常に涙が目からあふれ出ている状態です。

術後の何を食べたらいいのかわからない状態|スキルス胃がん患者の経験から

二十日間の入院生活の後、2015年の年の瀬に私は自宅に戻ることができた。

飼っていた犬は実家の両親に預けてある。夫との久しぶりの2人きりの生活。
1番の心配は自分の食事についてであった。

退院前に病院で栄養士による食事指導があった。
ダンピング症候群に関する知識やその対処方法、胃に負担をかけないように一口一口よく噛んで食べること、1度にたくさんは食べられないので1日5回に分けて食事をとること、キノコ類や海藻こんにゃくなどは消化するのが大変なので術後半年を過ぎるまでは食べない方が良いなど、胃を切る手術をした患者向けの指導を受けた。

自分でも胃を切った人用のレシピ本を購入した。
想像以上の料理のバリエーションの広さに驚いたが、いざ自分で作るとなるとあまり手の込んだものは作れないため、まずは簡単な食事から作っていこうと思った。


病人はお粥を食べると言うイメージがあった。
しかし私はお粥が大の苦手である。
病院の食事で出されたお粥はしぶしぶ食べたが、退院後に義母が大量に作ってきてくれたお粥を見るだけで、病院の食事も思い出してしまい気分が悪くなった。

うどんを野菜と一緒に煮込んで食べたらいいんではないかとふと閃いた。
うどんも病気になったときによく食べられるものだ。
栄養士にもらった「食べてもいいものリスト」にもうどんは含まれている。
野菜と一緒に柔らかく煮て食べたら、栄養のバランスも充分良い。

私は早速、白菜と人参と長ネギを土鍋に入れ煮込みうどんを作った。
久しぶりに嗅ぐ出汁の香り。食欲をそそる香りだった。

栄養士に食事指導で言われたことを思い出しながら、ゆっくり1口1口噛み締めながら食べた。うどんを3分の1袋食べられることができたので結構上出来だったと思った。

しかし胃の辺りが苦しいような、何かがすんなりものが通っていっていないような詰まりが、食後30分は続く。
すぐにでも横になりたい気分だったが、食べたものが腸に落ちていくように食後は1時間位は横にならない方がいいと言われていたので、ひたすらソファーに腰掛け、安静にしていた。

しかし、今度は猛烈な下痢が私を襲う。
さっき食べたものがほとんど消化されずそのまま出てきてしまうのだ。
こんなことがうどんを食べるたびに繰り返された。

同じように野菜スープを食べても、すぐに下痢をしてしまった。
こんな状態で食べることの意味は…?
食事が苦行の時間となる。
やっぱりおとなしくお粥を食べておくべきなのかと食事に全く楽しみを感じることができない現実に落胆した。


何か別の方法は無いかと栄養士にもらったレシピのプリントや自分で買った本などを見返したら、パン粥のレシピがあった。

『パンをお粥にする?』
あまりそそられないが、試しに作ってみることにした。
食パンと卵と牛乳と三温糖と言うシンプルな組み合わせのレシピ。
昔、母が作ってくれたミルクセーキのような味がした。

だが、これが実にそのときの私の体調に合ったのだ。
食後の胃の不快感や下痢がピッタリと止んだ。
バナナやきな粉を入れてアレンジをして、パン粥のバリエーションを増やしていったら、少しずつ食事が楽しくなってきた。


術後1ヶ月したら、パン粥にしなくても普通の食パンを焼いただけで食べられるようになった。
普通の硬さのお米もよく噛んで食べられるようになった。

相変わらず、うどんのような液体+個体を同時に摂取するような食事のあとには下痢をしてしまうが
パンやご飯、おかずを食べてから、30分くらい間隔を開けて飲み物を飲むと、下痢は起きなかった。

少しずつ自分の身体の癖が分かってきた。

1月下旬頃には、次のステップアップとして、野菜やチーズを挟んでサンドイッチを作った。その頃にはSUBWAYで外食ができるようになっていて、ハーフサイズを一度に全部食べることができるようになっていた。嬉しくで、週3回はSUBWAYに通った。


こうして、私の食生活は主食をパンにすることで大きく改善したのである。



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