35歳でスキルス胃がんになった。その後。

35歳でスキルス胃がんになりました。抗ガン剤TS-1の副作用により涙道が閉鎖し、常に涙が目からあふれ出ている状態です。

胃がん手術後、病理検査の結果|スキルス胃がん患者の経験から

2015年12月24日

病理検査の結果が分かる日はクリスマスイブだった。

胃がんの治療はがんのステージによって大きく異なる。
胃がんのステージは「がんが胃壁にどれだけはいりこんでいるか」「リンパ節や多臓器へ転移しているか」によって決まってくる。
手術前の内視鏡検査やCT検査で大体のステージは推測できるが、最終的なステージが決定されるのは手術後の病理検査である。
手術で切り取った胃とリンパ節を顕微鏡で調べるのだ。

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私の場合、病理検査の結果がわかるまで、2週間待った。
とても長い待ち時間だ。

担当医師との面談時間は午後6時から。
朝から何となく気持ちが落ち着かない。基本的に私はとても前向きな人間だったがこの病気をきっかけに性格が全く変わってしまった。楽観的になる事はさらに自分を絶望の底に陥れることだと思っていた。口には出さないけれども、どうせもう死ぬんだろうと投げやりな気持ちでいっぱいだった。

夫がいつもより少し緊張した様子で約束の時間の30分前に私の病室に現れた。会話のきっかけさえつかめない重苦しい空気が私の病室に漂った。
手術前はステージ2か3くらいと言われていたが、今になってその言葉が重くのしかかる。


ステージ2とステージ3はだいぶ…違う。


病理検査の結果はナースルームの裏にある小さな面談室で伝えられた。
私たち夫婦が面談室にはいると、担当医師と面談の内容を記録する看護師がいて、何枚かの写真といくつかの資料が机の上に用意されていた。

まず最初に手術で摘出した病巣の写真を見せられた。「摘出した胃を広げてみると1番長い辺で24センチ位ありました」と言われた。
紛れもなく自分の体の一部なのだが見るに耐えず、思わず私は目を背けた。夫はずっとそれを見つめていた。

そこから病理検査の結果を告げられた。

・がんは胃壁のMP層まで達していたと言うこと
・転移は2か所のリンパ節で認められたと言うこと
・その転移したリンパ節はがんの病巣のすぐ近くにあるものなので(具体的に〇番と〇番とリンパ節の番号を伝えられた)、まだあまり遠くには飛んでいないのではないかと言うこと

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この結果を踏まえてステージは2b、そしてリンパ節転移があることからTS-1による抗がん剤治療を1年間受けた方がいいと言うのが 医師から提案だった。

夫が「リンパ節って、どの番号に転移しているかどうかでも深刻度は違うと思うんですけど、15番は大丈夫だったんですか?」と尋ねた。
医師は「15番は大丈夫でしたよ」と答えていた。

夫は私が最初の内視鏡検査で告知されたあたりから、胃がんについて書かれてある本を大量に読んでいた。最初は一般向けの本を読んでいたのだが、もっと詳しく知りたいと医師が読む専門書まで取り寄せて読んでいたのは知っていた。ただ、夫がリンパ節の番号に関する知識まで得ていたことには非常に驚いたことを覚えている。


説明を聞いている間、私はずっと泣いていた。もう全てに疲れてしまっていた。もう何も考えたくないと思った。
医師には「なんで自分がって思わないほうがいいですよ」と言われた。
確かにそうだ。病気なんて誰もがなりたいと思ってなっているわけじゃない。


トータルで30分ほどの説明を受け、私たちは病室に戻った。
病室に戻るまでの廊下で、夫はすごくほっとした様子で、「これは今考えられる状況の中で最善の結果だよ」と言った。(夫はもっと最悪の事態を想定していたのだ)

私は夫のその言葉に少し気持ちが楽になり、その日の夜はよく眠れたように思う。
そして、退院までの日々を指折り数えながら過ごした。

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