35歳でスキルス胃がんになった。その後。

結婚後、不妊に悩み、病院での治療を決心した矢先、35歳でスキルス胃がんになりました。TS-1の副作用により涙道が閉鎖し、常に涙が目からあふれ出ている状態です。

胃がんは胃薬でごまかせた|スキルス胃がん患者の経験から

※あくまでの一個人の経験をもとに書いています。
医学的根拠のあることではありませんので、その点をご了承いただいた上でお読みください。

胃がんの主な症状>

・胃の周辺の痛みや違和感
・胸やけや消化不良
・腹部の膨満感

よく胃がんの初期症状として言われるのが上記の3つだが
これは、食べ過ぎたリ、飲み過ぎたリ、ストレスが胃に来てしまったときの症状と変わりはない。

今だから言えることだが
胃がんの初期症状」と「ただの胃の不調」の区別は全くつかないものだと思う。

私の場合は「胃の痛み」がまず最初の症状として現れた。
でも、『痛くて痛くて大変だった』というレベルのものではない。
胃薬を飲んで、痛みがなくなってしまう程度の軽いものだった。

だから、大したことないや…と思ってしまったのが最初の間違いであった。



胃がん発見を遅らせた原因は妊活だった>


胃がんと診断されたのは2015年の11月。
ただ、私が胃の不快感を感じたのは前年の2014年の秋口のことだった。

実はそのころ私は妊活中であった。
結婚3年目に入り、年齢的にもそろそろと焦り始めた時期で、病院に通っての治療はしていなかったが、基礎体温排卵検査薬などを使っての妊活をしていた。

妊活をされたことがある方ならご理解いただけると思う。
毎月生理がくるたびに落ち込み、さらに基礎体温もガタガタに崩れ出すと、排卵日の特定どころか、排卵さえできていないのではないかという不安が生まれてくることを。

そして、妊活は妻の努力だけではどうしようもなく、夫の協力も必要になる。
しかし、その夫が毎晩深夜までの残業続き。
正直、疲れてしまっていて、ソレどころではなく、先に寝られてしまったときの虚しさ、悲しさ。
でも、仕事を頑張ってくれている夫を責めることはできず、気づかれないようにそっと泣きながら寝たリ…という日々が続いていた。

そのため、2014年の秋口ごろに、胃の痛みを感じたときは『これは妊活のストレスだろう』と単純にそう思ったのだ。


<市販の胃薬でごまかそうとした>

そこで私は太田胃散を服用した。
(夫が食べ過ぎ飲み過ぎたときに飲む用に買っておいたものだった。)

服用後はスーッとした飲み口(?)もあってか、胃のあたりがスッキリしたような感じがして、痛みはじきになくなった。
翌日も胃が痛くなったので、同じように太田胃散を服用。
トータルで1週間程度、太田胃散を服用し続けたら、胃の痛みも感じなくなり、それ以降は全くなんの症状もないまま半年程度過ぎた。

再度胃の痛みを感じたのは、2015年の5月ごろだった。
空腹時に胃がキリキリと痛むことが多くなり、『少し変だな』と思いつつ、飲み物を飲んだり、小腹を満たすためにおかしをつまんだりすると痛みはなくなるので、それほど深刻に考えてはいなかった。

しかし、やはりおかしいと確信したのは、2015年の9月ごろ。
毎晩、明け方に胃のキリキリとした痛みで目が覚めるようになり、痛みを取るために胃薬を飲み、それで落ち着いたらまた眠るということを繰り替えしていた。

この時点でさすがの私も『もしかしたら、ただの胃痛ではないのかもしれない』と思った。
ただ、胃薬で治るくらいなら、大したことはないなという思いもどこかにまだあった。

10月に入ると、胃薬を飲まなければ、ずっと胃の痛みを感じるようになり、さすがにこれ以上は放っておけないと思い、近所のクリニックを受診することにした。


<目が覚めた医師のひとこと>

そこで胃の痛みが続いていると医師に伝えたところ
「胃薬を処方することはできますが、胃カメラをしない限り、原因が何かということはわかりません。安易に胃薬を飲んでしまうと、大きな病気を見逃すことにもなりますよ」と言われた。

私はすごく臆病だった。
きっとこの医師の言葉がなければ、私は病院で処方された薬を飲んで、痛みをごまかす日々に逆戻りしていたと思う。
安易に市販薬を飲むリスクを痛感した出来事だった。


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